新潟市水族館 マリンピア日本海

新潟市水族館 マリンピア日本海

新潟市水族館、通称「マリンピア日本海」は、新潟県新潟市中央区に位置する、本州日本海側最大級の水族館です。その歴史は1967年に新潟市立新潟水族館として始まり、1990年に現在の場所に移転し、リニューアルオープンしました。この際、「マリンピア日本海」という愛称が付けられました。施設は新潟市が所有し、公益財団法人新潟市海洋河川文化財団が運営を行っています。

歴史

水族館のルーツは、1964年の新潟地震からの復興と新潟港開港100周年を記念して開催された「新潟大博覧会」にあります。博覧会閉幕後、その跡地に市立水族館が開館しました。その後、施設の老朽化と狭さから、1988年から改築工事が始まり、現在の場所へ移転しました。旧水族館の跡地は、西海岸公園の一部として整備されました。

特徴

マリンピア日本海では、約600種20,000点の生物を飼育しており、日本海の環境をテーマにした展示が充実しています。特に、フンボルトペンギンの飼育と繁殖に関する研究に力を入れています。また、福島県いわき市の「アクアマリンふくしま」とは友好館提携を結び、情報交換や技術提携を行っています。

館内は10のゾーンに分かれており、それぞれのテーマに沿った展示が楽しめます。

潮風の風景: 水族館への期待感を高める導入部として、多様な海洋環境を紹介。
日本海: 大水槽では、波の音と共に日本海の生態系を体感できます。
暖流の旅: 黒潮と対馬海流の流れに沿って、生物地理学的な展示を展開。
信濃川: 日本有数の大河川である信濃川の環境を、河口から上流域まで紹介。
体験、学習: 生物に触れることができる体験水槽や、学習コーナーを設置。
水辺の小動物: バイカルアザラシやウミガラスなど、珍しい水辺の動物を展示。
ドルフィンスタジアム: イルカショーを毎日開催。
マリンサファリ: アザラシやアシカを、水面と水中両方から観察できます。
ペンギン海岸: フンボルトペンギンやイワトビペンギンを展示。
にいがたフィールド: 新潟の淡水湿地環境を再現。

沿革

1967年: 新潟市立新潟水族館として開館
1990年: 現在地に移転し、新潟市水族館に改称
2010年: 消毒薬の誤使用により、展示生物が大量死する事故が発生
2012年: リニューアルのため休館
* 2013年: リニューアルオープン

交通

公共交通機関を利用する場合は、新潟駅万代口バスターミナルから新潟市観光循環バスまたは新潟交通の路線バスを利用。「水族館前」バス停で下車します。自家用車の場合は、640台収容の無料駐車場を利用できます。

その他の情報

水族館は、アクアマリンふくしまとの間で、相互協力体制を築いています。過去には、消毒薬の誤使用による大量死事故や、東日本大震災の影響など、困難な状況もありましたが、その度に多くの支援を受け、復旧を果たしました。また、2019年から2022年にかけてカマイルカの繁殖に連続して成功しました。

マリンピア日本海は、展示だけでなく、教育普及活動にも力を入れており、地域に根ざした水族館として、多くの人々に愛されています。

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